大学の入学式での一枚(画像=インスタグラムより)

経営学を学んで起業を決意

 もう一つ、スザンヌさんには考えていることがあった。それは「起業」だ。

「5~6年前くらいから漠然とですが考えていて。というのも、これまで、私と子どもの2人暮らしで過ごしてきて、息子もだんだん大きくなって、思春期を迎えてっていうなかで、やっぱり私も子離れをしないといけないし、むこうも離れていっちゃうしって思ったんです。なので、私も何か新しいことにチャレンジして、今まで子どもに使っていた時間やエネルギーを向ける先をつくる必要があるなって思ったんです。それって何なんだろう、と考えたときに思い至ったのが起業でした。でも、大学進学にあたっては、起業に限らず、エネルギーの発散先をつくるための4年間にしたいなと思っていました」

 現在、大学2年生のスザンヌさん。起業は卒業後にする予定だったが、予定を早め、今年11月に株式会社yamaの設立と、ファッションブランド「Style Reborn」の立ち上げを発表した。

「経営学や経済学を勉強して、先生方の話を聞くうちに、今やれるのにやらないのはもったいないなって思うようになったんです。どうせいつやっても大変なことには変わりはないから、だったら体力的にもこのままやったほうがいいかなと思って起業しました」

 早速、第1弾の古着をリメイクしたニットを販売し、先日開始した第2弾もすぐさま完売した。

「みなさんに大事にされるようなブランドにしていきたいです。『yama』に関しては、今やっているのはアパレルだけですけど、せっかく本にいるので、熊本在住の方とのコラボや、熊本の果物など、おいしい食べ物をみなさんに知ってもらえるような事業をしていきたいと思っています」

(AERA dot.編集部・唐澤俊介)

※【後編】<熊本でシングルマザー「スザンヌ」が明かす理想の再婚相手 「3年に1回しか会えない距離感の人がいい」>に続く

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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