100ミリリットルの100%マンゴージュースと2グラムの粉寒天で作る「しっかり」食感のマンゴー寒天。マンゴージュースと粉寒天を合わせて煮立て、弱火で1~2分よくかき混ぜて寒天を煮溶かしたら、解凍した冷凍マンゴー100グラムとグラニュー糖10グラムを加え、ミキサーでかき混ぜる。粗熱をとり、茶こしでこして型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めればできあがり
※100%のマンゴージュースはとろみがあるため、「黄金比」とは異なる配合になっています(写真/位田明生)
100ミリリットルの100%マンゴージュースと2グラムの粉寒天で作る「しっかり」食感のマンゴー寒天。マンゴージュースと粉寒天を合わせて煮立て、弱火で1~2分よくかき混ぜて寒天を煮溶かしたら、解凍した冷凍マンゴー100グラムとグラニュー糖10グラムを加え、ミキサーでかき混ぜる。粗熱をとり、茶こしでこして型に流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めればできあがり ※100%のマンゴージュースはとろみがあるため、「黄金比」とは異なる配合になっています(写真/位田明生)

【寒天の黄金レシピ】粉寒天4gに『かため:水400ml』『やわらかめ:水500ml』『とろとろ:水600ml』

 寒天や水ようかんなどに使う粉寒天の場合、福岡流のかたさ3段階は「しっかり」「やわらか」「とろとろ」。

「『しっかり』は、あんみつなどに使う角切り寒天のかたさ。さっくりと歯切れのいい食感が楽しめます。『やわらか』は、やわらかく、のど越しもよく、それでいて切っても形を保てるかたさ。水ようかんをイメージしてください。そして『とろとろ』は、寒天の質感を残しつつ、すくって口に入れるととろけるやわらかさ。汁菓子のような楽しみ方ができるかたさです」

 粉寒天の場合、先ほどの粉ゼラチンのような「ふやかす」工程は必要ない。1袋4グラムで市販されていることが多いことから、福岡さんはその4グラムを基準に「黄金比」をはじき出している。

 ポイントは、粉寒天をふり入れる前に、水やジュース、牛乳などの水分をよく冷やしておくこと。4グラムの粉寒天に対し、水分400ミリリットルなら「しっかり」、500ミリリットルなら「やわらか」、600グラムなら「とろとろ」の食感になるという。こちらも100ミリリットル刻みなので覚えやすく、計量しやすく、失敗がない。冷やした状態の水分に粉寒天をふり入れたら、よく混ぜて中火にかけ、完全に煮立つまで加熱する。煮立ったら弱火にし、粉寒天が完全に解けたらグラニュー糖などの甘味を加え、茶こしでこしてから冷やし固めると、なめらかな仕上がりになるという。

寒天の水分配合「黄金比」。寒天の扱いを覚えれば、こしあんを使って水ようかんも手作りできる。いちご大福ならぬ、いちご水ようかんはいかが(写真/位田明生)
寒天の水分配合「黄金比」。寒天の扱いを覚えれば、こしあんを使って水ようかんも手作りできる。いちご大福ならぬ、いちご水ようかんはいかが(写真/位田明生)

 これで、夏のデザートは自由自在。好みのかたさを見つけたら、思い思いのアレンジを楽しんでほしい。

(構成/生活・文化編集部 森 香織)

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