早いもので、2024年も折り返しです。1月~6月にAERA dot.に掲載され、特に多く読まれた記事をジャンル別に、ランキング形式で紹介します。エンタメ関係の記事の4位は「歴代ワースト「紅白歌合戦」視聴率31%の衝撃 業界人が番組中に見た「有吉弘行」の“異変”」でした(この記事は1月7日に掲載したものの再配信です。年齢や肩書などは当時のもの)。
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視聴率が史上最低となった昨年大みそかの「第74回NHK紅白歌合戦」(NHK)。旧ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)のタレントの出演がゼロという異例の事態となったうえに、司会に有吉弘行が抜擢されるというサプライズもあり、注目度は高かったが、視聴率には結びつかなかった。長年紅白を取材してきたベテラン芸能リポーターは、過去最低視聴率となった昨年末の紅白をどう見たのか。芸能リポーターたちが指摘したのは、司会や番組進行で時折見えた“異変”だった。
ビデオリサーチの発表によると、昨年末の「紅白」の平均世帯視聴率(関東地区)は第一部が29.0%で、初めて30%を割り込んだ。第二部は31.9%と二部制となった1989年以降で史上最低となった。
司会を務めたのはお笑いタレントの有吉弘行(49)と俳優の橋本環奈(24)、浜辺美波(23)の3人。橋本は一昨年に続き、2年連続の抜擢となった。バラエティーで圧倒的な人気を誇る有吉がどうやって紅白を“まわす”のか大きな注目を集めたが、冒頭から派手な演出が施された。
オープニングでは、3人がそれぞれゴンドラに乗って舞い降りてくるという演出。有吉は「高いところからすいません、よろしくお願いします」と緊張気味にあいさつした。橋本は2年連続の司会とあってか、表情からは余裕すら感じさせる。浜辺は「初めての司会なんですが、精いっぱいがんばります」と初々しくあいさつをすると、会場からは「がんばれ、ミナミちゃーん」という声援が飛んだ。