日常に忙殺されると、なかなか自分のための時間をつくることが難しくなってしまいますよね。私もそうです。

 でも、だからこそ「必ず時間をつくる」と決めて、月に一度は1時間、確保することを自分に課しています。

「時間ができたらやろう」ではなく、あらかじめスケジュールの枠を決めることがポイントです。

 その時間で何をするのかというと、ひたすら自分の内面に向き合います。

「内面に向き合う」をもう少し具体的に説明すると、「感情を分析する」が適切かもしれません。

 感情は無意識に湧き上がるものなので、事前に計画することはできません。ただし、後からふり返ることで自己理解につながると私は考えています。

 直近の出来事で、自分の感情が動いた瞬間を思い返しながら、「あのとき、なんでカチンと来たんだろう」「あのとき、すごくワクワクしたな。何に心が動いたのかな」などと、感情を生み出す価値観や背景を深掘りするのです。

できれば「なぜそう思うに至ったのか」に紐ひもづく過去の体験まで突き止められるとベストです。

 いわば、自己との対話。セルフインタビューの時間です。

自分の未来への解像度を上げよう

 感情分析と併せて、「ひとり時間」を使って定期的に行っているのが、未来への解像度を上げる作業です。

 3年後、5年後、10年後にどんな自分でありたいのか。そのために必要なアクションやチャレンジはなんなのか。

 つい目の前のことに集中しがちな日常から離れて、じっくりと「未来」を見つめる時間を持つことはとても貴重です。

 企業が中期経営計画を立てるように、個人も自分の人生の中長期のプランを立てる習慣を持ったほうが、未来志向で今の行動を決められるはずです。

 自分がこれから何をしたいのか。そして、どんなチャンスを待っているのか。

 具体的に言語化することに日頃から慣れておけば、対話の中で突如「ハセンさんはこれから何を目指すんですか?」とふられても、言葉に詰まることもなくなるでしょう。

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対話のベースになる「自分の感情」の理解とは?