他にも川越誠司(2015年西武2位・現中日)、中塚駿太(2016年西武2位・退団)、元謙太(2020年オリックス2位)、吉野創士(2021年楽天1位)などもポテンシャルが評価されて高い順位でプロ入りしながら苦しんでいる。もちろんまだ若い選手も含まれており、今後大化けの可能性もあるが、こうして見ると柳田や山川のような例は決して多くないことがよく分かるだろう。
プロのレベルも年々上がっており、即戦力という選手が少なくなっているからこそ、プロで大化けする選手をいかに増やせるかというのは重要になってくる。今年のドラフトでも各球団がどんな選択をするのか、ぜひ注目してもらいたい。(文・西尾典文)
西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。