(写真はイメージ/GettyImages)

 勉強や仕事中に集中力が途切れてしまった時、目の前のことに集中しよう努力してもうまく行かないことがある。こんな時、どうすれば集中力を高められるのだろうか? 順天堂大学医学部教授・小林弘幸さんによると、ガムを噛んだり、YouTubeを観たりするなど、行動によって集中力を高める方法があるそうだ。小林さんの著書『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』(アスコム刊)から、集中力を高める行動を紹介する。

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ガムを噛めば集中力が高まる

 ガムには持続集中力を妨げる要因となる強いストレス症状をやわらげてくれる効果もあることがわかりました。ここで大切なことは、噛みごたえのあるものを口にしましょうということではありません。どんなものを食べるときでも、一定のリズムでなるべく長く噛むことです。咀嚼するリズムが集中力を強化します。

 一定のリズムで噛む習慣がつくと、持続集中力の強化につながるだけでなく、集中に至るための自律神経のバランスを整えるスイッチの役割も果たしてくれるのです。授業中やテスト中にガムを噛むというのは、現実問題として難しいかもしれませんが、その直前にガムを噛むことによって脳を活性化させ、集中しやすい状態を作っておくことならできるのではないでしょうか。

 噛む回数を増やしてくれる食べ物としてイメージしやすいのは、スルメやフランスパン、おせんべいなどの硬いものですが、私がおすすめするのはガムです。かつて私も、手術前にはガムを噛むのが習慣でした。私だけでなく、じつは執刀前にガムを噛む外科医は多くいます。

YouTubeの『勉強ライブ』を観て集中する

 じつは最近、YouTubeなどで『勉強ライブ』といった名前の動画が流行しています。これは、ただひたすら無言で勉強している人が映っている動画です。集中している人を目にすることで、ミラーニューロン効果により、自分も集中できるといわれています。

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小林弘幸

小林弘幸

小林弘幸(こばやし・ひろゆき) 順天堂大学医学部教授。日本スポーツ協会公認スポーツドクター。1987年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科などの勤務を経て順天堂大学小児科講師、助教授を歴任。腸と自律神経研究の第一人者。『医者が考案した「長生きみそ汁」』など著書多数。テレビなどメディア出演も多数。

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集中が集中を呼ぶ「ミラーニューロン効果」