東大出身タレントの伊沢拓司さんらが運営するQuizKnockの勉強LIVE動画などは100万回再生を超えています。集中が集中を呼ぶ「ミラーニューロン効果」とは、そばにいる他人の行動を見て、自分も同じ行動をとっているかのように共感する効果です。

 リモートワークよりもオフィスのほうが集中できるという人は、同僚たちが仕事に集中している姿を目にし、ミラーニューロン細胞が活性化され、「自分も集中する」という意識が生まれやすいからではないでしょうか。学生時代に自宅で勉強するよりも、図書館や塾の自習室で勉強をしたほうが集中できたというのも、ミラーニューロン効果かもしれません。

 つまり、集中したいときには、すでに集中している人のそばで作業をするのがひとつの手段なのです。

「7階までは階段」の選択が集中力を底上げする

 人間の体はアクティブに動くと交感神経が優位に、そして休息モードに入ると徐々に副交感神経が優位になっていくのですが、運動をすることによって、なかば強制的にその自律神経のサイクルを作ることができます。

 自律神経の乱れは、おもに交感神経が過剰に活動することによって生じるケースが多いのですが、運動後の休息がそれまで影を潜めていた副交感神経の活動を活性化してくれるということ。だから、運動は必要なのです。

 運動と聞くと、「つらい」「めんどうくさい」「ハードルが高い」といったマイナスのイメージを抱く方が多いと思います。運動が苦手な方は、「できればしたくない」と強く願っていることでしょう。

 でも、そんなに身構える必要はありません。現状の生活に、体を動かすプラスαの行為を少し加えるだけでも、充分に効果があります。エレベーターと階段のどちらを使うかでも、健康寿命に違いが出ます。

 私も健康のために、7階までは階段を使うようにしています。最初は息が上がったとしても、階段の上り下りを毎日続けると慣れてきます。3階くらいから始めて、7階を目指しましょう。

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