ちなみに今年がプロ3年目となる高卒の投手で、支配下での指名でプロ入りした選手は全部で16人いるが、一軍で勝利をマークしている選手は1人もいない。ただそんな中で育成ドラフト出身の福島蓮(日本ハム)が4月17日のソフトバンク戦でプロ初登板、初先発を果たし、勝ち星こそつかなかったものの5回を2失点と好投を見せている。福島の活躍は他の同期入団の投手にも刺激になったのではないだろうか。

 何が何でも3年目までに結果を残さなければならないというわけではないが、近年の例を見ても3年目の高卒投手は今年が重要なシーズンであることは間違いないだろう。福島以外にも、ここからブレイクの兆しを見せる選手が出てくることを期待したい。

※今年高卒3年目の支配下指名で入団した選手
小園健太(DeNA1位)
風間球打(ソフトバンク1位)
達孝太(日本ハム1位)
森木大智(阪神1位)
木村大成(ソフトバンク3位)
羽田慎之介(西武4位)
石田隼都(巨人4位)
泰勝利(楽天4位)
秋山正雲(ロッテ4位)
竹山日向(ヤクルト5位)
黒田将矢(西武5位)
畔柳亨丞(日本ハム5位)
深沢鳳介(DeNA5位)
代木大和(巨人6位)
花田侑樹(巨人7位)
松浦慶斗(日本ハム7位)


西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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