ただ元々は企業チームに進むだけの力はある選手であり、独立リーグでプレーすることで才能が開花するケースも多いだけに、今後もこの流れが続く可能性が高そうだ。
しかしここまで紹介した2つのルート以上に目立つのが、明確にNPB入りを目指す意図で独立リーグを選んだ選手たちだ。昨年指名された選手の中で高校、大学から独立リーグに進んだケースとNPB入りに要した年数をまとめてみると以下のようになっている。
・高校から独立リーグ入団
日渡騰輝(霞ヶ浦→BCリーグ・茨城→中日育成1位):在籍1年
谷口朝陽(広陵→四国アイランドリーグ・徳島→西武育成2位):在籍1年
菊田翔友(享栄→四国アイランドリーグ・愛媛→中日育成3位):在籍2年
宇都宮葵星(松山工→四国アイランドリーグ・愛媛→巨人育成3位):在籍1年
高野光海(池田→日本海リーグ・富山→ロッテ育成3位):在籍1年
金子功児(光明相模原→BCリーグ・埼玉→西武育成4位):在籍2年
・大学から独立リーグ入団
宮沢太成(北海道大→四国アイランドリーグ・徳島→西武5位):在籍1年
土生翔太(桜美林大→BCリーグ・茨城→中日5位):在籍1年
井上絢登(福岡大→四国アイランドリーグ・徳島→DeNA6位):在籍2年
大江海透(久留米工大→九州アジアリーグ・北九州→オリックス育成2位):在籍2年
尾田剛樹(大阪観光大→BCリーグ・栃木→中日育成3位):在籍1年
河野聡太(西日本工大→四国アイランドリーグ・愛媛→オリックス育成5位):在籍1年
藤田淳平(東亜大→四国アイランドリーグ・徳島→ソフトバンク育成7位):在籍1年
高校から強豪大学、大学から社会人の企業チームに進むことが難しかった選手ももちろん含まれていると思われるが、独立リーグに進む前から関係者の間ではある程度名前が知られていた選手も少なくない。そういった選手が積極的に独立リーグに進むケースが増えており、また全員が在籍2年以内でNPB入りを果たしているというのも特筆すべき点である。