理論派で選手に寄り添う指導方針に定評がある和田1軍打撃コーチ

 スポーツ紙デスクは「内部昇格で考えられるのは和田一浩1軍打撃コーチ。理論派で選手に寄り添う指導方針に定評があります。DeNAで伸び悩み、現役ドラフトで移籍した和製大砲・細川成也のブレークに一役買いました。和田コーチは現役時代に打力を生かして外野手にコンバートされましたが、捕手出身なので野球をよく知っている。侍ジャパンの井端弘和監督も有力候補ですが、2026年開催予定のWBCまで監督を務めるなら候補のリストから外れる。現場で評価が高いのは山本昌氏です。矢野燿大前監督の希望で阪神の臨時投手コーチを務めた時期がありましたが、個々の選手を熱心に調べて投球フォーム、変化球について助言するなど好評でした。15年限りで現役引退後、古巣の中日から常勤のコーチ、監督として声が掛かっていないのが不思議です。指導者の適性がないとは思えないですが……」と首をかしげる。

侍ジャパンの井端監督も有力候補だという

50歳までプレー

 山本氏の野球人生は異端だ。日本記録の実働29年間、50歳までプレーして通算219勝をマークしたが、立浪監督のように高卒1年目に新人王を獲得したエリート街道とは対照的な道を歩んでいる。日大藤沢高からドラフト5位で入団し、4年間未勝利。戦力構想から外れても不思議ではなかったが、1988年に米国留学してスクリューを習得したことが大きな転機になる。同年のシーズン途中に帰国して5勝をマークすると、翌89年から先発ローテーションに定着。最多勝を3度獲得するなど球界を代表する投手に駆け上がった。

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