今季が3年契約の最終年となる中日・立浪監督

 中日・立浪和義監督は今季が3年契約の最終年だ。球団史上初の2年連続最下位に沈んだことから風当たりは強いが、チームを改革しようという強い意思が伝わってくる。阿部寿樹(楽天)、京田陽太(DeNA)らレギュラークラスの選手たちをトレードで放出し、チームの再建を図ってきたのも批判覚悟だ。今季は得点力不足解消へ、中田翔、中島宏之、上林誠知ら実績のある選手たちを獲得。投手陣はリーグトップレベルの陣容だけに、得点力が上がればガラッと変わる可能性を秘めている。

【写真】「2億円」が「400万円」に急降下 球史に残る“大減俸”を味わった選手がこちら

後継者は誰に

 中日を取材する記者は、立浪監督の変化を感じるという。

「自ら手取り足取り教えるのではなく、一歩引いてコーチに託すことが増えたように感じます。頭の回転が速い人なので、2年間指揮を執って学んだことが多いと思います。選手が結果を出した時は名指しで褒めたり、すぐに結果が出なくても練習で取り組む方向性が間違っていなければ評価したりする。問題は二遊間ですね。ここにハマる選手が出てくれば、センターラインが締まって安定した戦いができると思います」

 低迷気が長く続くチームに変化の兆しがみられるが、今年も下位に沈むようだと監督の交代が現実味を帯びる。昨オフに監督が代わったのが3球団。巨人・阿部慎之助監督、ソフトバンク・小久保裕紀監督、楽天・今江敏晃監督が新たに就任した。中日は立浪監督の長期政権がかなわなかった場合、後継者は誰になるだろうか。

次のページ
内部昇格で考えられるのは……