巨人・菅野智之
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 プロ野球のキャンプもスタートしたが、オフの間になにかと話題が多かったのが選手の契約更改だ。交渉が遅れていた辰己涼介(楽天)と佐々木朗希(ロッテ)もなんとか契約がまとまり、未更改のままキャンプインを迎えた選手は不在だったが、もう一人大きな話題となったのが田中将大(楽天)である。

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 2021年に日本球界を復帰した際には推定9億円プラス出来高という日本球界最高年俸だったが、2年契約が切れた一昨年オフには推定4億7500万円と約半減。昨シーズンも7勝11敗、防御率4.91と高額年俸に見合う結果は残せず、推定2億6000万円プラス出来高までダウンすることとなったのだ。ベースの金額が高いとはいえ、2年で合計推定6億4000万円減というのは今までの日本球界になかった数字である。日米通算200勝まであと3勝と迫った今シーズンはまさに正念場と言えそうだ。

 しかし田中ほどではなくても大幅減俸の危機を迎えている選手は決して少なくない。これまでの実績や複数年契約などを理由に昨年の成績が芳しくないものの、高額年俸の選手をピックアップしてみたら以下のような顔ぶれとなった(金額は全て推定)。

【投手】
菅野智之(巨人):4億円
14試合 4勝8敗0セーブ0ホールド 防御率3.36

大野雄大中日):3億円
1試合 0勝0敗0セーブ0ホールド 防御率0.00

山崎康晃(DeNA):3億円
49試合 3勝7敗20セーブ8ホールド 防御率4.37

増田達至(西武):2億4000万円
40試合 4勝4敗19セーブ6ホールド 防御率5.45

沢村拓一(ロッテ):2億円
34試合 4勝3敗3セーブ14ホールド 防御率4.91

武田翔太(ソフトバンク):1億5000万円
29試合 1勝2敗0セーブ2ホールド 防御率3.91

【野手】
山田哲人(ヤクルト):5億円
105試合 87安打14本塁打40打点4盗塁 打率.231

中田翔(中日):3億円
92試合 67安打15本塁打37打点0盗塁 打率.255

丸佳浩(巨人):2億8000万円
121試合 94安打18本塁打47打点4盗塁 打率.244

梶谷隆幸(巨人):2億円
102試合 73安打2本塁打19打点2盗塁 打率.275

梅野隆太郎(阪神):1億6000万円
72試合 42安打1本塁打19打点3盗塁 打率.194

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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