巨人・丸佳浩
この記事の写真をすべて見る

 丸佳浩、梶谷隆幸(ともに巨人)、涌井秀章(中日)は現在の所属チームで現役を終えるのか。いずれの選手もフリーエージェント(FA)で最初に所属したチームからは移籍。ベテランという年齢となっているが、キャリアの晩年での古巣復帰はあるのだろうか。

【写真】ファンが涙した!20億円を蹴って古巣に復帰したのはこの人

 丸は2018年オフに5年総額25億5000万円(推定)の大型契約で巨人入りした。2017~18年に2年連続でリーグMVPとなった「広島の顔」獲得はセ・リーグの勢力図を変える補強と言われた。

「巨人の歴史に残るような出来事だった。しかし加入後のチームは2年連続リーグ制覇したが日本一に届かず、その後は勝てない。外野の一角として頑張ってはいるが物足りなさは正直感じる」(巨人OB)

 巨人移籍後は期待ほどの活躍は見せられていない丸だが、移籍1年目は打率.292(535打数156安打)、27本塁打、89打点、12盗塁をマークするなど最初の2シーズンはチームのリーグ制覇に貢献。2022年シーズンも打率.272(525打数143安打)、27本塁打、65打点と安定した成績を残していた。

 しかし、昨季は打率.244、18本塁打、47打点と成績が低下。オフに巨人に入団した時に結んだ5年契約が切れることから、古巣への復帰も噂されたが……。

「広島ファンは巨人との契約が切れて状況が許せば戻って欲しいと思っている。しかしジャイアンツ球場近くに自宅を買うなど、本人は引退後も含め巨人に身を埋めるのを決めたようもみえる」(広島担当記者)

 広島は2007年オフに同リーグのライバル・阪神へFA移籍した新井貴浩(現監督)を、2014年オフに再び温かく迎え入れた過去もある。丸も将来的にそのような形での復帰もあるのではと思われたが、現状可能性は低いようだ。

 梶谷は2020年オフにDeNAからFAとなり、原辰徳監督(当時)が直々に電話交渉、4年総額8億円(推定)で契約した。しかし丸がある程度の成績を残している一方で、梶谷は苦戦の方が目立つ状況だ。2022年オフには年俸2億円の育成選手となって話題となった。

次のページ
梶谷は今オフに戦力外の可能性も…