親友で同級生のダルビッシュ有(パドレス)は、昨年3月に行われたWBCで侍ジャパンの精神的支柱となりメジャーでも活躍を続ける。立場は異なるが涌井自身も現役の最後に何かを残したいという思いは強いだろう。
ベテランの存在が大きいのは今に始まったことではない。その選手がプロ野球生活をスタートさせ、愛着を持っているチームなら尚更、影響力を発揮するはずだ。
「炭谷銀仁朗が古巣・西武へ復帰した。巨人、楽天と他球団の色がついても西武が欲しがったのは、野球技術や経験はもちろん人間性も大きい。丸、梶谷、涌井の名前を見かけるのは3選手が慕われているから」(在京球団編成担当者)
ビジネスライクに年齢の高い選手を安易に首切りする球団を見かけるようになった。しかし成績だけでは測れないものが必ずあるはず。今回挙げた3選手は現在のチームを離れることになった場合、古巣に戻るという道もあるのだろうか。