「怪我とはいえ年俸2億円の育成契約は考えられない。DeNA時代から調子の波が大きく怪我や故障も多い選手で、獲得に関しては慎重論もあった。結果論になるが編成部の責任問題を問われても仕方ない」(巨人OB)

 DeNAでは2014年に盗塁王を獲得、2013年から5年連続2ケタ本塁打をマークするなど、強打の外野手として期待された。だが、故障続きで2022年シーズンは全休するなど給料に見合った活躍はここまでなし。開幕前に支配下に再登録された昨季は102試合の出場で打率.275、2本塁打、19打点と若干持ち直したが、今季で入団時に結んだ契約が終了する。

「契約最終年の今季はよほどの成績を残さないと戦力外もある。そうなると古巣復帰の可能性もゼロではない。DeNAの外野陣のメンバーは揃っているが、経験を買われ楽天から出戻った藤田一也(現育成野手コーチ)の例もある」(DeNA担当記者)

 梶谷は今年で36歳。近年の成績的には来シーズン以降に戦力となれるかは微妙なところだが、野球への真面目な姿勢と経験は久々のリーグ優勝を狙う古巣に必要だという声もある。

 涌井は2004年のドラフト1位で指名された西武でエースとして活躍し、2013年のオフにロッテFA移籍すると、2019年オフには楽天にトレードされ3シーズンプレー。2022年オフに再びトレードされ、現在は4チーム目となる中日に所属している。通算159勝の右腕には衰えはあるが、まだまだ戦力として計算できる投球を見せているが、キャリアの最後に“最初の古巣”に戻ることはあるのだろうか。

「(昨季は)中日のチーム状態もあり成績に恵まれていないが安定した投球を続けていた。数球団が調査をしていると言われるが、熱心なのがプロ入りから9年在籍した西武。先発の1人として是非とも欲しい投手」(西武担当記者)

「今季で38歳になり、今後は自身も納得する形で投げたいはず。(西武時代の)FA権行使は先発、抑えのどっちつかずの状況に納得できなかったことを誰もが知っている。先発一本で戻ってきて、成績はもちろん経験を若手投手に伝えて欲しい」(西武OB)

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3選手の“古巣復帰”はあるのか…