ダメな政治家の見抜き方
――でも国民が見抜くのは難しいです。どうすればいいですか?
田中氏:選挙のときに立会演説会をやるべきです。選挙期間中に全部の候補者が集まる。地域住民がそこで質問をする。例えば、この選挙区の有権者は何人ですかって聞いたら、答えられない人もいるんじゃないですか。これだけ借金があって、GDPの2倍もの借金がある国家財政の中で、何を最優先にして赤字を克服しますか。あなたが議員になったら何をしますか。私ならそう聞きますよ。普通の候補者は答えられないと思う。
立会演説会をやれば、候補者も相当勉強しないと冷や汗をかくし、有権者も一番聞きたいことを聞ける。さらに、当選した議員には、どういう議員立法をやったか、委員会でどんな質問をしたか聞いたらいいんです。そうすると緊張感が生まれる。私はそういう制度改革を提言しています。
――私もよく公開討論会の司会のオファーが来るんですけども、全政党がそろわないとやらないところが多くて、誰かが受けませんと言うと、実施できなかったりします。あとはクロストークNGという候補者がいたりして、一問一答で一巡するだけの討論会になってしまったり。
田中氏:それがだめなんですよね。
――自民党の派閥の政治資金パーティーでキックバックがあった人たちも、おそらく地元の人たちのために使っていたんじゃないかということですかね。
田中氏:地元だけじゃなくて、あんなにいっぱいもらっていたら自分でも使って(いるのでは)。今の議員は議員宿舎にいても家を建てたりマンションを持っていたり、車を買い替えたり、奥さまもいい着物を着て皇居に来られますよ。私的に使っているんじゃないですか。