ブレインフード(5) 高カカオチョコレート
カカオ含有率70%以上の高カカオチョコレートには抗炎症作用があることが確かめられています。原料となるカカオに含まれる「テオブロミン」という成分やカカオポリフェノールが血管に作用するのではないかと考えられています。
カカオポリフェノールを摂取すると脳血流量が上昇することがわかっており、高カカオチョコレート摂取後に血液中の「BDNF(Brain Derived Neurotrophic Factor=脳由来神経栄養因子)」(神経細胞の発生や成長、再生を促進させる成分)が増加する可能性があることも指摘されています。確かなことは今後の研究結果を待たなければなりませんが、加齢によって減少する傾向があるBDNFが増加するということは、認知機能の低下に何らかのよい作用をもたらす可能性があるかもしれません。
ただし、高カカオチョコレートは、製品によってはトランス脂肪酸を含み、糖質の摂り過ぎにもつながりますから、大量に摂ることはかえって健康を害する可能性もあります。食べ過ぎないように注意しましょう。