鈴木涼美さん
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 作家・鈴木涼美さんの連載「涼美ネエサンの(特に役に立たない)オンナのお悩み道場」がスタートしました! 本日お越し頂いた、悩めるオンナは……。

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Q. 【vol.1】恋愛と呼べないような、思い出にもならない記憶のみで死んでいくことに、ふと悲しくなったワタシ(30代女性/ハンドルネーム「秋の季節が1番好き」)

 涼美さんの著書、いつも楽しませて頂いています。「鈴木涼美のBISTRO LOVIN'」(編集部注:2022年3月までレギュラー配信され、女性の恋や性にまつわるお悩みを取り上げた、「ELLE DIGITAL」のポッドキャスト番組)も大好きで、今も聞きかえしていたので、相談機会がありとても嬉しいです。

 30代半ばの独身女性です。中高時代、男子生徒から容姿をからかわれたおかげで自信が持てず、恋愛においては自尊心が低いです。自分から好きになった人に対しては早々に自分は好かれないとあきらめ、好意を寄せてくれた人を好きになることも苦行だと感じながら20代はすぎ、まあ1人でもいいかなと思っていました。

 しかし最近、恋愛と呼べないような、思い出にもならない記憶のみで死んでいくことに、ふと悲しくなりました。今一度、好きな人ができた際の心持ちをどのようにすべきか、アドバイス頂けたら嬉しいです。
 

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鈴木涼美

鈴木涼美

1983年、東京都生まれ。慶應義塾大学在学中にAV女優としてデビューし、キャバクラなどで働きつつ、東京大学大学院修士課程を修了。日本経済新聞社で5年半勤務した後、フリーの文筆家に転身。恋愛コラムやエッセイなど活躍の幅を広げる中、小説第一作の『ギフテッド』、第二作の『グレイスレス』は、芥川賞候補に選出された。著書に、『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』『非・絶滅男女図鑑 男はホントに話を聞かないし、女も頑固に地図は読まない』など。近著は、源氏物語を題材にした小説『YUKARI』

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時々自分の年齢に慄きます