入居者はApple Watchを常につけ、ヘルスケア情報を記録している
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 Apple Watchに代表される「スマートウォッチ」は、単に時間を見るだけでなく、スケジュール管理やメールなどの通知機能、電子マネーでの支払いなど多彩な機能を持っている。中でも注目されるのがヘルスケアの機能だ。その機能を活用する老人ホームがあると聞いて、その使われ方を見に行ってみた。

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元気なまま過ごすためにApple Watchを導入

 神奈川県横須賀市にある「マゼラン湘南佐島」がその老人ホームだ。高級リゾートとして知られる佐島マリーナのほど近くにあり、横須賀の海に面した風光明媚な高台に建っている。部屋からの眺望もすばらしく、高級リゾートのような作りだ。そのため、自分の室内でゆったりと過ごすことを求めてやってくる人もいるという。

 だが同施設は、高級ホテル的な場所を目指して作られたものではない。

「この施設の最大の特徴は、入居している皆さんが元気のまま時間を過ごしていただくことです」と、総支配人の稲葉淳さんは話す。

 健康を維持するために、体を動かすイベントがひらかれるなど、できるだけ活動的な生活を送れるような仕組みが施されている。加えてスマートウォッチの活用を活用することで入居者ひとりひとりの健康管理の徹底がなされている。

 取材の日にも、92歳になる女性が医師とのミーティングをしていた。とてもお元気そうだ。

「先日は釣りもしたんですよ」

 そうにこやかに笑う。その左手にはApple Watchが着けられていた。

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スマートウォッチはヘルスケア情報を「点」から「線」に変える