100分授業で問われる中身
芝浦工業大学でもアクティブラーニングの導入が進み、現在、アクティブラーニングを取り入れた授業の実施率は7~8割に達している。
そのうえで榊原教授は「学生が教室でアクティブラーニングを行うことによって成長する。学生がそう感じれば、大学に足を運ぶ意義があると思う」と語る。
コロナ禍でオンライン授業が一気に広まったことで、大学側は「対面授業の意義」を改めて問われている。
「今、われわれの一番切実な問題は、学生が決められた時間に教室に来て学ぶに値する100分授業を提供できているか、ということです。一方通行で、『オンライン授業の録画を見ているのと変わらない』と思われる授業ではしょうがない。今、大学はそれをすごく問われていると思います」(榊原教授)
授業時間が長くなることは、その分、大学側の授業の“価値”を求められることになる。
(AERA dot.編集部・米倉昭仁)