学生が100分を我慢できるか
休日が増えただけでなく、総授業時間も1350分(90分×15回)から1400分(100分×14回)に、50分増えた。
「ただ、本学のルールでは、総授業時間は1350分でいいことになっています。残りの50分は授業時間に入らない試験を実施したり、最初の授業をガイダンスにして、中間の50分で切り替え、時間割が重なっている2つの授業のガイダンスを学生が聞き、どちらを履修するか、決めさせている学部もあります。そうすると、1350分になる。ただ実際には、私の授業もそうなんですが、1400分行っている授業が多いと思います」
ちなみに、「10分長くなった授業を学生が我慢できるか」という議論は、100分授業を導入する前にかなりしたという。
「これについては、もう90分授業の時代を知っている学生がいなくなった、ということもありますが、授業時間が長いという不満は聞きません。私の感覚でもゼミなどは10分延びて余裕ができました。授業が休み時間に食い込んでしまうことも少なくなった。導入当初のアンケートでは『授業の理解が深まった』という学生の意見もありました」
一方、当初「体力的に疲れる」「帰宅時間が遅くなる」という否定的な意見もアンケートにはあった。
「帰宅時間が遅くなる、というのは客観的にそのとおりです。授業が終わる時間が後ろに延びましたから。なので、アルバイトやサークル活動のスタートが遅くなるという声がありました」