実は、日常で接する英会話の大半にこのセットフレーズが使われているのですが、その知識が脳内データに存在しなければ、正しい予測機能が働かず、正しい文意をとることもできないということをお分かりいただけたらと思います。読者の皆さんが、日本語で海外の方と話をするとき、細かいニュアンスが伝わらずに隔靴掻痒とするのもこのためでしょう。

 古今東西を問わず、コミックはその文化を色濃く反映しています。Peanuts の作者であるシュルツ氏は細心の注意を払って、単語やフレーズを選択し、日常的によく使う表現だけを登場人物たちに用いています。

 難語や教養がないと分からない言葉は、ほとんど使われていません。にもかかわらず、その表現は子どもっぽいものでも、スラングでもありません。英会話では必要不可欠なフレーズだけが書かれているのです。

 これが英語学習者にとって、英語表現を学ぶのにPeanuts が最適な理由です。例えば、作品中に出てくる“I can’t help it.”(しかたがない)や“get to someone”(~がしゃくに障る)のようなセットフレーズは、基本的な熟語で、英語を理解するために不可欠なものです。

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 さて、冒頭のコミックの意味はわかりましたか?

 こちらで確認してみてください。

(c)2023 Peanuts Worldwide LLC www.snoopy.co.jp
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