
制限付きフリーエージェント(FA)となっていた八村塁が、昨季途中からプレーしていたロサンゼルス・レイカーズと3年5,100万ドル(約73億円)で契約に合意したことが、6月30日に明らかになった。米スポーツ専門メディアの記者の他、複数メディアが八村の契約を報じ、さらに同日にはブルックリン・ネッツに所属していた渡邊雄太も、フェニックス・サンズと契約合意したという。
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昨季の八村は、2月のトレード期限直前にワシントン・ウィザーズからレイカーズにトレードされ、レギュラーシーズンでは33試合に出場。9試合で先発し1試合平均22.4分のプレーで、9.6得点、4.7リバウンドをマーク。3年半を過ごしたウィザーズ時代よりスタッツを下げていた。
しかしプレーオフに入ると1回戦のメンフィス・グリズリーズとのゲーム1で、30分の出場し14本中11本のシュートを決め(3Pは6本中5本成功)29得点と爆発。ゲーム2で20得点、ゲーム3でも16得点とし、一気にレイカーズのキーマンへと躍進した。
プレーオフ16試合でのスタッツは、1試合平均24.3分間の出場で12.2得点、3.6リバウンドのアベレージ。FG成功率55.7%、3Pシュート成功率も48.7%を記録するなど、カンファレンス7位で進出したレイカーズの快進撃を支える存在となっていた。
2019年のドラフト1巡目(全体9位)でウィザーズに指名されNBAでのキャリアをスタートした八村は、昨季が4年間のルーキー契約の最終年で制限付きFAとなるため、来季以降の所属先が注目されていたが、プレーオフでの活躍もあり、他チームから高額オファーを受ける可能性も示唆されていた。
しかし、交渉解禁直後にいきなりレイカーズと契約合意。レイカーズは、同じく昨季飛躍したオースティン・リーブスと八村の契約締結を優先するとは言われていたが、解禁直後に八村と合意したことから、チームの八村に対するプライオリティの高さが見て取れる。