また、そのことは今回の契約内容を見ても明らかだろう。合意したとされる3年5,100万ドル(約73億円)は、年平均にすると1,700万ドル(約24億円)となるが、これは八村の予想年俸としてメディアが報じていた1,200万ドル(約17億円)~1,800万ドル(約26億円)においてもハイクラスだ。つまり、レイカーズは想定されるマックスに近い条件を八村に提示していたということだ。

 そして、気になる来季の八村のチーム内の立ち位置だが、今回の契約とチーム状況を見ると、スターターとして名を連ねることが十分に考えられる。

 レイカーズは、昨季に続き、契約を残すレブロン・ジェイムズとアンソニー・デイビスが中心となるが、チームオプションを行使する予定となっているPFのジャレッド・バンダービルトも残留する。そして、同2日になってリーブスとは4年5600万ドル(約80億円)で合意。司令塔のディアンジェロ・ラッセルとも2年3700万ドル(約53億円)で合意した。

 また、レイカーズは、昨季までマイマミ・ヒートでプレーしファイナル進出に貢献したガードのゲイブ・ビンセントと3年3,300万ドル(約47億円)で契約したばかりで、ミネソタ・ティンバーウルブスに所属したトーリアン・プリンスと1年450万ドル(約6億円)、キャメロン・レディッシュとも2年契約に合意したとされている。

 レイカーズは、もともとサラリーキャップが潤沢ではなく、これ以上の大型補強は現実的でないことから、こうした面々に八村を加えた布陣で来季を戦うことになる。

 メンバーを見ると、チームにおける八村の年俸は上から4番目。現状のロスターを見渡しても、ジェイムズを除けば八村と同じポジションに八村を凌ぐ実績のあるプレーヤーはおらず、キャリア5年目となる八村にかかる重責はかつてないものになるはずだ。

 さらに各メディアは、今回のレイカーズのFA市場における選手獲得を高く評価。その中には八村の残留も含まれており、チームだけでなく外部も、プレーオフでその存在感と才能を示した八村のポテンシャルの高さを認めているのだ。

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来季以降は将来の左右する大切なシーズン