なお、靴ずれで歩けなくなり、救助を要請するケースも出ている。靴は平地である程度履き慣らしてから登山に使用するのが鉄則だ。

 齋藤医師はこう話す。

「登山は自分のペースを守りさえすれば、何歳になっても取り組めます。事前に体の状態をチェックしてそれに応じた準備をするだけでなく、山でも体が発するサインをしっかりとらえ、無理のない自分なりの山登りのスタイルを作ってみてください」

(文・谷わこ)

【プロフィル】

齋藤繁(さいとうしげる)

群馬大学医学部附属病院・病院長。健康登山塾・塾長。日本登山医学会、日本山岳会、日本山岳・スポーツクライミング協会の各種委員を歴任。「病気に負けない健康登山」(山と溪谷社)などの著書がある。

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?