私が誰かに悩み相談する状況を思い浮かべてみると、思考がこんがらがって動けなくなっている今の状態から抜け出したい、という気持ちが一番大きいように思います。誰かに話を聞いてもらうことによって気持ちが軽くなって、広い視点で状況を見られるようになったりして。
きっと悩みを寄せてくれるリスナーも、“自分で”先に進んでいくために、ひとときの伴走者にDJを選んでくれているのでは、と思います。
「よし、一発解決して進ぜよう!」と張り切るのではなく、まずは「聞ききる」。相談を受けたら、自分が相手にできることを確実に。
相談者さんが「少し気持ちが軽くなった」「頭の中が整理された」と感じてくれたら大合格点とします。直接の解決につながらなくても、あなたがしっかり聞くことで「私には相談できる人がいる」と相手も心穏やかになるもの。
悩める人を支える方法は、こんなにもやさしく「聞ききる」ことでもあるんだなと、スーさんの相談を聞きながら思います。
【ここまで聴いてくれたあなたへ】
相談を受けたらしっかり「聞ききる」。
それだけで、相手を支える力になる。
(構成/小川由希子)