なぜラジオは3時間の生放送でも聞き続けられるのか? ラジオDJとして25年、第一線で活躍し続ける秀島史香さんですが、実は「もともと緊張しがちで人見知りで心配性」といいます。そんな秀島さんだからこそ見つけられた、誰でも再現できる「人が聞き入ってしまう会話のレシピ」を一冊に詰め込んだ『なぜか聴きたくなる人の話し方』からの連載。今回は、「否定形を使った声かけ」をやめたほうがいい理由をご紹介します。
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■励ましのコツは「Be~」「Do~」
私が自分に励ましの言葉をかけるときに気をつけている、ちょっとしたポイントを紹介します。
それは、「否定形は使わない」こと。不思議なもので、「◯◯しないようにね」と言われると、つい◯◯のところが頭に刷り込まれてしまうんですよね。
生放送直前に、「噛まないように、噛まないように」と暗示をかけていたら、不思議なことにほとんどの場合、噛んでしまいます。自分で自分の頭に「噛む」を刷り込んでしまっているんですね(恐ろしい!)。そのことに気づいてから、「穏やかに、一言一言を丁寧に言おう」と意識するようにしました。すると、噛まないし気分も落ち着くようになったのです。
いざ本番の瞬間、自分の集中力をひとつに定めるためにも、「~しない(Not~)」を使う代わりに、「~でいる(Be~)」「~する(Do~)」という肯定表現で言い直します。