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最終的に目指したいのは、「噛まない」という状態ではなくて、「丁寧で穏やかな放送」。だったら最初から「噛む」という言葉を自分の意識に入れないことで、「噛んだらどうしよう」という不安がよぎる隙もなく、目標に一点集中、前に進むためのギアが自然に入ります。
<緊張しないでね>
ではなくて、
<ゆっくり、落ち着いていこう>
<慌てて、凡ミスしないでね!>
ではなくて、
<いつもの通り、丁寧にやれば大丈夫!>
そんなこと?と思うほど単純ですが、「◯◯しない」ではなくて「◯◯する」への言い直しは、驚くほど効果があります。
他にもこの言い換えメソッドは日々のあらゆることに応用できます。「遅刻しない」ではなくて「10分余裕を持って行動」。「食べすぎない」ではなくて「よく噛んで味わう」など。
「◯◯しちゃダメ!」と禁止令を自分に課すとやはりストレスになりますし、「望まないのに体が勝手に……」と悲しい事態になってしまうもの。
その代わりに目指す「こうありたい状態」を言葉にすれば、グラグラ迷うことなくまっすぐに向かっていけるもの。言葉を味方につけるってこういうことなのかなと思っています。
【ここまで聴いてくれたあなたへ】
避けたい状態は、そもそも言葉にしないこと。
(構成/小川由希子)