11月6日、熊谷の2試合目では帝京大と早大が対戦。20日は帝京大―明大戦、23日は慶大―早大戦がともに東京・秩父宮ラグビー場で開催され、最終節は12月3日に慶大―帝京大戦(秩父宮)、4日に早大―明大戦(東京・国立競技場)が行われる。早明戦が国立競技場で行われるのは、旧国立競技場最後のシーズンで試合後に松任谷由実さんが「ノーサイド」を歌った2013年以来。この時は早大が15―3で明大を下し、観客は4万6961人だった。
今のところ番狂わせがない対抗戦とは対照的に、関東大学リーグ戦1部(8校)では序盤から波乱が起きている。
4連覇中の東海大学が9月11日の初戦で東洋大学に24―27で敗れた。東洋大は昨年度2部で2位となり、入れ替え戦に勝って今シーズンから1部に復帰したばかり。この試合は29シーズンぶりの1部の舞台だった。東洋大は後半36分のトライで27―24と逆転し、終了直前に東海大に連続攻撃で自陣に攻め込まれたが、必死のタックルで相手のミスを誘い、逃げ切った。1部での勝利はさらにさかのぼって30年ぶりだった。
東洋大は2戦目も関東学院大学相手にリードが二転三転する接戦を38―31と制して連勝したが、1週間後の大東文化大学戦ではラスト1プレーで逆転のPGを決められ、26―27で惜敗して3連勝はならず。それでも、昨年度3位の相手に後半15分の時点で0―24と差をつけられながら、そこから4連続トライで一時は試合をひっくり返し、地力のあるところを示した。
昨年度は6勝1分けと負けなしで2位と躍進した日本大学は、ここまで黒星が先行している。初戦の立正大学には勝ったものの、続く法政大学戦と流通経済大学戦は連敗。ともに前半の失点が痛かった。一方、昨年度6位の法大は大東大、日大に連勝スタート。東海大には大敗したが上位をうかがえる位置につけている。
これまでのところ、昨年度は3勝4敗と負け越して5位だった流通経済大学が3連勝で首位。2勝1敗で東海大、東洋大、法大が続いている。リーグ戦もBYEをはさんで、10月15、16日の週末から再開。10月30日から始まる昨年度上位校同士の対戦の前に、16日の東海大と流通経大の対戦(群馬・太田市運動公園陸上競技場)は優勝の行方を大きく左右する一戦になりそうだ。最終日の11月27日には昨年度は引き分けた東海大と日大の対戦(秩父宮)などが行われる。