帝京大の相馬朋和新監督
帝京大の相馬朋和新監督
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 大学ラグビーの各リーグ戦が開幕し、ここまでに序盤戦を終えた。昨年度までの2シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大のため、無観客で開催したり大会方式の変更を強いられたりもしたが、今シーズンは関東、関西の最上位3リーグがいずれも全試合有観客で開催されている。ラグビー場にも、ようやく日常が戻ろうとしている。今月末から11月にかけて始まる後半戦で全国大学選手権の出場校やシードにつながる各リーグ戦の順位が決まり、今シーズンの勢力図も見えてくるはずだ。

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 昨年度の全国大学選手権で4大会ぶりに大学王座に返り咲いた帝京大学が所属する関東大学対抗戦Aグループ(8校)は9月10日に開幕した。前半戦は昨年度の上位校が下位校と対戦しており、昨年度の1~4位の帝京大学、早稲田大学、明治大学、慶應義塾大学はここまでそろって3連勝となっている。

 前人未踏の大学選手権9連覇を達成した岩出雅之氏から相馬朋和新監督に指揮官がバトンタッチした帝京大は立教大学に大勝して対抗戦初陣を飾ると、2戦目の青山学院大戦は前半こそ5―0と苦しんだものの、終わってみれば52―0と2試合連続の無失点勝利。続く筑波大学戦は前半リードを許し、後半6分には12―20と差を広げられたが、そこからの5連続トライで終わってみれば45―22と快勝だった。

 早大も青学大との初戦は38―8で勝ったものの前半は7―3、筑波大戦は前半に23―0とリードしながら後半は0―17と不安定な試合が続き、3試合目の日本体育大学戦でようやく102―0と快勝した。明大は9月10日の初戦で筑波大を33―22と突き放すと、日体大から74点、立大からは88点を奪ってともに無失点勝利を挙げた。慶大は立大に前半5―7とリードされたが(最終スコアは36―7)、日体大、青学大は危なげなく下している。

 対抗戦Aグループは全チーム試合がない週末(BYE)をはさみ、10月16日に再開。11月から後半戦となり、6日の明大―慶大戦(埼玉・谷ラグビー場)を皮切りに上位校同士の対戦が始まる。ただし、その前の10月16日にある慶大―筑波大戦(神奈川・小田原市城山陸上競技場)も注目だ。筑波大は3連敗中だが、帝京大を後半序盤までリードしたほか、明大戦でも後半13分に一度は追いつき、早大戦ではトライ数で3―2と上回った。慶大に勝って勢いにのり、残りの試合に全勝すれば4位以上が見えてくる。

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関東大学リーグ戦1部では“波乱”