最強スペインとの戦いで活躍が期待される鎌田大地(写真/アフロ)
最強スペインとの戦いで活躍が期待される鎌田大地(写真/アフロ)
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 日本は、ドイツ戦で得たアドバンテージをコスタリカ戦で失った。数字を見れば2試合で勝ち点3を手にし、グループEの2位につけているのだから、それほど悪い結果ではないのかもしれない。ラウンド16進出の可能性も残されている。

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 ただ、誰もが認める強豪国から初戦で3ポイントを奪っておきながら、そのアドバンテージを続くコスタリカ戦で失った。試合内容を見ても、勝てるチャンスがあっただけに、多くの人が「もったいない」と感じたのは事実だろう。

 むろん、北中米予選を勝ち抜いたコスタリカは、2014年大会でベスト8に進出しており、過去3大会でベスト16止まりの日本よりも「高い場所」を知っている実力国だ。しかしながら現在のFIFAランキングでは日本が格上であり、ドイツに比べれば、グループの中では勝ち点を計算できる相手だった。

 なぜ日本はポイントを奪えず、0-1で敗れることになったのか――。「ワールドカップという舞台では何でも起こり得る」と、日本はドイツを破ったことで自ら示したはずだった。日本とドイツほどの差がないとすれば、なおさらだろう。

 試合に臨む過程でも、実際の試合でも日本に慢心があったとは思わない。当然勝ち点3の獲得を目指していた。あったのは、ドイツ戦に勝利したという状況に対応する難しさだ。連勝できればそれがベストだが、コスタリカ戦はシンプルに勝ち点3を取りに行く状況から、最低“勝ち点1”を得られればいいとも考えられる状況に変わった。チームに求められたのは試合展開を見つつ、しっかりリスクを考えてプレーすること。勝ち点3を目指しながら、勝ち点ゼロで終わることだけは避けようという考え方だった。

■ところどころで生じたズレ

「勝ち点1を初めから狙っていることはないですけど、1を最低限取るということはチームとして共有できていた。だから守備の部分でも攻撃の部分でもどうやってプレーするのかっていうのは、90分を通してやれた」(浅野拓磨)

「もちろん勝ち点3を目指してましたけど、じゃあ全部が全部リスクを負って勝ち点3を求めにいったかと言ったら、チームとしてはそうではなかった」(伊藤洋輝)

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なぜ鎌田は叫んだのか