「W杯に臨むにあたって、このグループを突破していくことを想像したときには、3戦戦って初めて突破できる想像というか、想定をしていました。なので次のスペイン戦に向けても、準備という部分は変わりませんし、スペイン戦だけの準備と考えると、スペインの選手であったり戦術的な部分においては、すでにW杯の前から準備してきました。直近の2戦と何が違うのかということを確認し、われわれが何か準備した方がいいのかは新たに考えていきたいと思います」

 コスタリカ戦翌日の囲みの中で、森保監督は3戦目に臨む意気込みを問われてこう答えている。また、スペイン対ドイツを見た印象を求められ、

「うまくてテクニカルなチームだとは思ってましたけど、その前に激しく厳しく、本当にその中で技術を発揮できる、お互いが連携連動できるという、世界最高峰のチームだなと見て思いました。日本が激しく厳しく戦う中で技術力を発揮する、連係・連動の組織力を発揮する意味で学ぶことも多いなと思いつつ、このチームと戦えることが楽しみな気持ちになりましたし、試合に勝ってそこを越えていきたいという気持ちになりました」

 と話した。

 日本は自力でラウンド16進出を決められる状況にある。スペインに勝てば、無条件。引き分けでも可能性があるものの、それはドイツ対コスタリカ戦の結果次第で、その試合が引き分けか、ドイツの1点差以内の勝利という条件を満たす必要がある。

 コスタリカ戦とは違い、目指すものはシンプルだ。勝って、突破。それだけでいい。

(ライター・佐藤 景)

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