また、堂安律(フライブルク)も次回大会時に27歳。プレーの幅を広げながら全盛期を迎えた状態で2大会連続ゴールに期待したい。ここに加わるならば、オーストリア・リーグで得点を量産している中村敬斗(LASKリンツ)か。高い決定力は大きな武器。欧州リーグでのステップアップとブレイクの予感を漂わせている。そして、久保建英(レアル・ソシエダ)は当然、外せない。4年後の次回大会でも、まだ25歳。両ウイングにトップ下、さらに2トップの一角と様々な起用法があるが、日本が「ベスト8以上」を目指すならば、ボールを握り、ゲームを支配する必要があり、その際には世界的にも稀有な才能を持つ久保の力を、より一層、生かすべきだ。
FW陣はどうなるか。年齢、能力的には、上田綺世(セルクル・ブルージュ)に期待。まだ24歳で能力的な底を見せておらず、今大会のコスタリカ戦の反省を糧にしてもらいたいところ。継続的にスタメン起用して連携を深め、使い方を間違えなければ、万能ストライカーとしてW杯舞台でも躍動できるはず。久保同様、日本が「ベスト8以上」を目指すならば、この男の成長が必要になる。
その上田とタイプは異なるが、斉藤光毅(スパルタ・ロッテルダム)の飛躍にも期待したい。切れ味鋭いドリブルを武器に年代別代表で活躍し、2021年から欧州リーグで鍛錬を積んでおり、今後はA代表に絡んでくるはずだ。さらに中島大嘉(札幌)がどのように成長できるか。現状では荒削りな部分を多く残すが、“和製ハーランド”とも称されるスケール感は他の日本人FWにはないもの。次大会の開幕日に24歳となる大型ストライカーを切り札にしたい。そして語るべきは、鈴木優磨(鹿島)だ。J復帰後の好パフォーマンスで代表入りを推す声も多かったが、様々な報道と憶測、本人の意向があった中で結果的には招集外が続いた。だが、まだ26歳。次回のW杯では是非、代表のユニフォームに袖を通してもらいたい。