「1カ月に1回くらいのペースで履歴書を更新していました」(撮影/吉松伸太郎)
「1カ月に1回くらいのペースで履歴書を更新していました」(撮影/吉松伸太郎)

 履歴書を定期的に作ると、自分が今まで何をしてきたかを整理しながら考える機会にもなりますし、内容を強化するためにどんな経験を増やすべきかを考えるモチベーションにもなります。日頃から更新しておけば、自分の強みも見えてくるだろうし、就職や転職をするにも、あらかじめ作っておいた履歴書をベースに志望動機やカバーレターなどを新しく作るだけでいいから、自然とフットワークも軽くなる気がします。

 履歴書ではなくても、自分が理想とする「仮想ウィキペディアページ」を作って、それに実際のキャリアを近づけていくのもいいと思います。自分が理想とするロールモデルから、逆算してキャリアパスを描いてみると、やるべきことがクリアになって、一つずつステップを踏んでいくことができるのではないでしょうか。

Q.  廣津留さんが最近新しく挑戦したことはありますか?

A.『イツァーク ヴァイオリンを愛した少年』(音楽之友社)という、バイオリンの巨匠イツァーク・パールマンの少年時代を描いた絵本の翻訳をしました。パールマンは子どもの時から憧れの人で、CDも擦り切れるほど聴いているので、依頼があったときは本当にうれしかったですね。初めての翻訳はとても良い経験になりました。

 それと、これはもうずっと前から「最近始めました」と言っている気がするんですけど(笑)、スペイン語を再び学び直しています。アルゼンチンタンゴを弾くようになって、演奏仲間に南米出身者がたくさんいるのもあり、リハーサル用語や彼らの雑談、ジョークがわかるようになりたいなと思ったんですよね。アメリカにいる時は日頃から彼らの会話を聞いていることもあって吸収が早かったんですけど、日本に帰国してからは意識して取り組まないとなかなか難しいです。私は耳から覚えるタイプなので、スペイン語のドラマやアニメを原語の字幕をつけて見たり、「キクタン」という音声を聞いて覚える単語帳を使ったりしています。

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『本番』には自分からタックルしていく