メジャーへの移籍を断念してから2シーズンを経て、今年の10月で年齢も34歳とベテランの域に入る。成績も年齢とともに下降気味であり、メジャーでのプレーは苦しいという評価もあるのも事実だ。しかし昨季後半には150キロ超の球威が戻り、2年ぶりに規定投球回数もクリア。原監督は「智之はなだらかな下り坂」と語っているが、「もう一度上がっていくか。来季(2023年シーズン)にかかっている」と菅野に奮起を促している。

「ここ2年間、原監督は本当に悔しい思いをしている。周囲からは『チームが過渡期で若手の育成期間』と言われているが、常に勝つことしか考えていない。菅野の存在が絶対不可欠と考え、本人にもそう伝えているはず。だからこそ今季日本一になれば、シーズン後に色々な動きが出ることも考えられる」(巨人OB)

「原監督は20221年のオフに新たに3年契約を結びました。2年目の今季にリーグ優勝と日本一という結果を残した場合、残り1年は勝利を目指しつつも将来へ向けた育成に舵をきることもある得る。そうなった時に菅野が望めば、今度こそメジャーに挑戦する可能性もある」(在京テレビ局スポーツ担当)

 菅野は2021年のシーズン中に海外FA権を取得したものの、2年続けて権利を行使をせずに残留を選択した。「生涯巨人を決断したのでは」という声があるものの、本人の気持ち次第でメジャーに行くことは可能な状況でもある。

「野球界最高峰の舞台で投げたいという気持ちは残っているはず。加えて、メジャーリーグは好景気で選手の年俸が信じられないほど高騰している。野球人としての夢を叶えるとともに、莫大なお金が入るならば気持ちが揺れてもおかしくはない」(巨人OB)

「当時(2020年オフ)の年齢は31歳で、メジャー挑戦は間違いないと思われていた。巨人に残留したことで現役引退まで骨を埋めると思われたが、『上を目指したい』という野球人としての本能は今でも変わらないでしょう」(MLBアジア地区担当スカウト)

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メジャーは年俸高騰、条件は揃った?