■川崎「D」

 最終節まで優勝の可能性を残した戦いの末の2位。3連覇を逃した悔しさを抱えてのオフだったが、戦力アップできたがどうかは疑問。退団選手を見るとマイナスになったと言われても仕方がない。

 新加入の面々だけを見ると楽しみではある。J1舞台で幾度となくビッグセーブを披露したGK上福元直人(←京都)、CBと右SBでプレー可能な大南拓磨(←柏)、献身性と万能性を兼ね備えるFW瀬川祐輔(←湘南)、そしてレンタル先で昨季8ゴールを挙げて力強さを増したFW宮代大聖(←鳥栖)が復帰。さらに「速く、強く、巧い」川崎ユース出身の大卒ストライカーの山田新(←桐蔭横浜大)、独特のテンポでサイドを切り刺すドリブラー・名願斗哉(←履正社高)の新人たちも楽しみだ。だが、いずれも現時点では「控え」の域を出ることができず、チームを変えられる選手ではない。

 宮代が1トップとしてチームにフィットし、ルーキーが躍動すればいいが、不確定要素が多く、現時点で多くの故障者を抱えているのも心配。何より、チームリーダーで守備の要だった日本代表DF谷口彰悟の退団が大きい。知念慶、宮城天もチームを離れ、選手層という面でも不安がある。戦力的には今季も優勝候補の一角であることは間違いないが、今オフの補強に対する評価は低い。

(文・三和直樹)

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