さらに中盤には、J2屈指のボランチで高いボール奪取力を持つ22歳の佐野海舟(←町田)、圧倒的なスピードでサイドを切り裂く藤井智也(←広島)、昨季7得点を挙げたFW知念慶(←川崎)と実力者たちを獲得。さらにレンタルで武者修行を続けてきたFW垣田裕暉(←鳥栖)が6年ぶりに復帰し、大卒ルーキーのFW師岡柊生(東京国際大)もプレシーズンマッチでアピールに成功。昨季の主力では三竿健斗、和泉竜司、エヴェラウドが退団したが、戦力はアップしたと言える。あとは就任2年目となる岩政大樹監督が、自らの優れた理論をピッチ上で表現し、結果に繋げられるかどうかになる。

■浦和「D」

 スペイン人のロドリゲス監督体制が成就せず、新たにポーランド人のスコルジャ監督を招聘。自らを「私は攻撃的なスタイルでゲームを支配したい監督です」と紹介した指揮官の下でチームを作り直している。

 新戦力は2月11日時点で7人。実績十分のFW興梠慎三(←札幌)と左サイドバックで結果を残していた荻原拓也(←京都)をレンタルバックさせた上で、J2から昨季14得点をマークした25歳の埼玉出身の点取り屋FW高橋利樹(←本)と、後半戦に正GKとして好セーブを連発した吉田舜(←大分)を獲得。岩波拓也に移籍の可能性があったこともあり、新外国人として左利きのCBマリウス・ホイブラーテン(ボーデ・グリムト)も獲得し、アカデミーから期待のボランチMF堀内陽太(←浦和ユース)を昇格させた。

 だが、退団者の方も大いに目立ち、江坂任、キャスパー・ユンカー、松尾佑介が他クラブへ移籍。最終ラインが充実した一方で、発表間近とされていたセルティックのギリシャ代表FWギアクマキスの獲得に失敗したこともあって攻撃陣が駒不足なのが否めない。昨季チームに加わったブライアン・リンセン、アレックス・シャルクの助っ人が本領発揮できればいいが、現時点での戦力値は昨季からマイナスの評価だ。

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