イタリア代表は以降もピアッツァほどの大物が代表チームに呼ばれることはなかったが、第2回大会(2009年)にはメジャー通算168ホールドのアダム・オッタビーノ(当時カージナルス傘下のマイナー、現メッツ)、第3回大会(2013年)には、のちにカブスの主軸打者として活躍し、通算283本塁打のアンソニー・リゾ一塁手(当時カブス、現ヤンキース)など、メジャーリーグで実績を残している選手が度々選ばれている。
他の国でも、第3回大会では当時中日に在籍していた左腕の小川龍也がフィリピン代表としてプレー。その時点で小川はNPBでは未勝利だったが予選の台湾戦では先発投手に抜てきされている。さらに、同大会ではメジャー18年間で通算2769安打、235本塁打、1139打点、408盗塁をマークした“レジェンド級”のジョニー・デーモン外野手(元レッドソックスなど/米国出身)がタイ代表として出場。第4回大会(2017年)では、今やメジャー屈指の若手スターとなったボー・ビシェット(ブルージェイズ/米国出身)がブラジル代表として出場している。
また実現はしなかったものの、代表候補になった有名選手は少なくない。第3回大会ではフィリピン代表候補としてサイ・ヤング賞2度を誇るティム・リンスカム(当時ジャイアンツ/米国出身)の名前が挙がった。その他にも、2021年に行われるはずだった大会(コロナで延期)では高山優希投手(当時日本ハム)と、NFLの元スター選手で野球に転向したことが話題となったティム・ティーボウ外野手(当時メッツ傘下のマイナー/米国籍で生まれがフィリピン)がともにフィリピン代表に選出されている。
今大会では先述したヌートバーやエドマン以外にも、大谷翔平の同僚であるデビッド・フレッチャー内野手(エンゼルス/米国出身)がピアッツァ監督が指揮するイタリア代表に。チェコ代表には元メジャーリーガー、エリック・ソガード内野手(米国出身)が招集されている。