

AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。
【「好きにならなきゃ」の呪縛を解く、しいたけ.さんのアドバイス】
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Q:私は何事にも目標に向かって一心不乱に努力するというやり方しかできません。うまくいくこともありますが、本当に自分が叶えたい大きな目標のときは、うまくいかないことが多いです。力を抜いて努力する方法や、物事を成功か失敗かで捉える思考回路を変えるアドバイスをいただければ。(女性/公務員/29歳/しし座)
A:肩の力が抜けないときに何が起きているか。それは「認められなきゃ」っていう言葉に集約される気がします。周囲の人に自分の存在を認めさせたい、そういう戦いになってしまっていませんか?
人生で多くの人が肩に力が入る体験を最初にするのが、受験だと思うんです。親から「勉強してんのか」って言われて、評価や成果を出していかなければいけない、って肩に力が入る。
肩の力が入ることにはメリットもあって、好きなことでも嫌いなことでもある程度無理やり頑張っていけば成果は出ます。
ただ20代後半ぐらいからは、肩の力を抜くことが大事になります。どうしてかというと、まず、体力がなくなるから。24時間頑張り続ける体力がなくなってきて、どこかで力を抜かないと精神的にも肉体的にも持たない。
急に糸が切れたような状態になったら、それは「認めさせなきゃ」から離れないといけないタイミングです。離れるために必要なのが、豊かな自己満足の世界を持つこと。