京都での生活は「すごく水が合っていた」と話す松尾さん(画像=松尾さん提供)
京都での生活は「すごく水が合っていた」と話す松尾さん(画像=松尾さん提供)

――3月から福永さんは技術調教師として活動されています。将来的には開業して調教師になられると思いますが、騎手時代とは生活面で何か変わりそうですか。

 すでに100人くらいから「これからが大変だよ」と言われています(笑)。もちろん、変わる部分はいろいろとあると思います。もう今でもジョッキーの時の倍くらい忙しそう。騎手は、例えば、厩舎(きゅうしゃ)の皆さんが汗をかきながら30日間かけて仕上げてくれた馬を、最後に託される仕事でした。調教師になれば、今度は30日間汗をかいて厩舎の皆さんと馬を育てていく仕事になる。必要とされるスキルも変わってくるでしょうし、お付き合いする方も増えると思います。馬主さん、牧場や生産者の方、厩舎のスタッフさんとより密に関わることになると思います。

 だから、今以上に家にいられる時間が少なくなることは宣言されています。私もワンオペ育児の時間が増えることになります。調教師になっても結果は求められるし、勝てない時期が続くかもしれない。そうした不安もないことはないですけど、今までだって大変な状況をひっくり返して、大変さを面白さに転換してやってこられたのだから、これからも想像以上に楽しい生活にできるかもしれない。何かあっても、何もなくても、結果は「絶対に大丈夫」って思おう。そう思っています。

(聞き手/AERA dot.編集部・作田裕史)

◎松尾翠(まつお・みどり)

1983年生まれ。元フジテレビアナウンサー。「森田一義アワー 笑っていいとも!」「めざましどようび」など多くの番組で活躍した後、2013年にフリーアナウンサーへ転向。同年にJRAの福永祐一騎手(当時)と結婚し、現在は3児の母。京都在住。出産後、体験型の書店「SENSE OF WONDER」を設立。選書、イベント、執筆に加え、オンラインショップでおすすめ本の販売も行っている。

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