4人の子ども全員が東大理IIIに合格した佐藤ママこと佐藤亮子さんによる、受験生とその親を応援する短期集中連載。第7回は「入試前日夜7時に寝てしまった娘」と題してお送りする。
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国公立大の2次試験まであと2週間ほどになりました。当日の持ち物リストを作り、入念に確認しましょう。前々日にまずチェック。そして、前日に再確認。新しい消しゴムは角がとがっていて使いにくいので、角をカッターで丸くカットしたものを4~5個は持っていくと安心です。当日着ていく洋服も前日までに決めておくと焦らなくてすみます。寒いからと下着を着込むと、会場は暖房のききすぎで困ることもありますので、上着で調節できるようにしておきましょう。
わが家の場合、本番の前々日の23日に上京し、受験生と私がホテルにチェックイン。前々日に着いておくと余裕を持てる、と先輩のお母さん方から教えてもらいました。確かに、交通機関の乱れがあっても焦らず、前々日に大学まで行って、行き方と所要時間、会場を確認し、前日はホテルでじっとしているというのはなかなかいい過ごし方です。前日に下見をすると疲れるのです。お天気が悪いときはなおさらですよね。
大学のキャンパスは広く建物も多いので、受験会場の建物を自分の目で確認しておくことは大切です。本番で建物に入っていく自分の姿を想像するのもいいですね。当日に大学の門から建物まで迷わずに行けると、落ち着けます。わが家も、東大のキャンパスには慣れていましたが、必ず前々日に確認しました。
食事はホテルの中でとることにしていました。三男の受験では、兄2人がホテルに応援に来てくれて、4人で食事。長女のときには2人の兄がまずホテルに来て一緒に食事。もう一人の兄は用事を済ませて夜11時ごろにホテルに応援に来てくれました。娘は3人の兄に会えて喜んでいました。
前日はホテルから出ず、ベッドに寝転んでノートを見たり、暗記事項の確認をしたりしていました。私もその横のベッドにゴロゴロしながら、読書。でも、夜に眠れなくなるのでお昼寝には要注意ですよ。前日の夜は、寝よう寝ようと努力すると余計に寝られなくなるので、普段より早めに寝る体勢になっておくことですね。3人の息子たちは午後10時に寝ました。