夏休みの過ごし方は秋からの成績を左右する。3男1女の4人の子ども全員を東京大学理科III類に合格させた「佐藤ママ」こと佐藤亮子さんに小中学生の夏休みの勉強のコツを聞いた。
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「夏休みはものすごく大事。この40日間こそ、苦手科目を克服するチャンスですよ」
佐藤さんによると、夏休みの勉強で取り組むべきは、2、3学期の先取りではなく、苦手科目・分野の克服。冬休みは期間が短い上に年末年始をはさんで行事が多いため子どもは気分が浮かれやすく、春休みは次の学年の準備で余裕がない。苦手な分野の勉強にじっくり取り組むチャンスは夏しかない、というわけだ。
佐藤さんの新刊本『三男一女 東大理III合格! 佐藤ママの子育てバイブル 学びの黄金ルール42』(小社刊)では、小中学生の成績をぐんぐん伸ばすために親がすべき、宿題・テストのサポート術をまとめている。その基本は、親が子どもの勉強の計画を立て、教材を準備することだ。
「夏休みも同じです。出たとこ勝負では、40日はあっという間に過ぎてしまって、結局、何も残らなかったということにもなりかねません」
まず7~8月のカレンダーに家族の予定を書き入れ、子どもが勉強できる日が何日あるかを数える。もちろん、受験生以外は、花火や夏祭りや家族旅行もたっぷり楽しんでいい。ただ、その日の気分に流されないように、勉強のための時間をとれる日をあらかじめ把握し、やるべきことをその日に振り分けておく。
ただし、学校の宿題を7~8月に均等に割り振ってはいけない。宿題は7月中に終わらせることが肝心だ。佐藤家の4きょうだいは、夏休みの最初の3日間でプリント類を一気に済ませていたという。
「子どもは学校の宿題が残っていると、どうしてもそれが気になってしまいます。7月中に終わらせておけば、心置きなく、8月1日からは苦手な分野を勉強したり、塾に通ったりすることができます」
自由研究は、親が材料を買って子どもと一緒に楽しくやる。課題図書は、佐藤さんがまず読んで内容と簡単な感想を子どもたちに話していたという。