千葉は、何と言っても富樫勇樹。第4Qで何かやってくれるのではという空気を漂わせながら、予感のさらに上をいく連続の3点シュートで一時は2点差まで迫りました。彼のプレーは光を放っていた。田口成浩が第2Qで決めた4本の3点シュートも見事でした。
今回のファイナルでは華やかなプレーの数々が印象的でした。バスケの魅力がわかりやすく伝わる試合だったかと。見ていたみなさんにも「バスケっておもしろい」と思ってもらえたのではないでしょうか。
ホーム・アンド・アウェーで最大7試合を戦うNBAとは違い、Bリーグのファイナルは中立地での1試合のみ。これまでは物足りなさを感じていましたが、今回のファイナルで少し気が変わりました。1試合だからこその緊張感に加え、両チームのファンが、互いをののしることなくおらがチームを鼓舞する姿に胸を打たれました。来季も、楽しみしかありません!(聞き手 朝日新聞スポーツ部・清水寿之)
※週刊朝日 2019年5月31日号