東日本大震災被災者たちが「亡き人の夢」を生きる力に…学生たちと掘り出した27の物語 あまりにも多くの人の命が奪われた東日本大震災。遺族は深い喪失を抱え、10年という時間を生きてきた。『私の夢まで、会いに来てくれた――3.11 亡き人とのそれから』(朝日文庫)は、家族や恋人や友人、大切な人との日々を唐突に断ち切られた人々が見た、夢の記録集だ。新型コロナの感染拡大で、「理不尽な別れ」がいつになく自分事として迫るいま、本書に綴られた27編からは、大きな悲しみや苦しみの中でも人々が生き延び、自らを癒やす力に「夢」がなり得るのではないかという問いが、改めて立ち上ってくる。 朝日新聞出版の本東日本大震災読書 3/6
遺書 東京五輪への覚悟 女性差別発言で辞任するも、後継者指名で墓穴を掘って四面楚歌状態になった東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長。『遺書 東京五輪への覚悟』は森会長が五輪の舞台裏をぶっちゃけた、いわば暴露本である。読んでビックリ。全編これ、関係者への愚痴と罵詈雑言のオンパレードなのだ。 今週の名言奇言読書 3/5 週刊朝日
恋するアダム ロボットと人間の共存を描いたフィクションはたくさんある。P・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』しかり、マンガ『ドラえもん』しかり。つまり、テーマとしてはいささか古い。この古いテーマに現代イギリスを代表する作家はどう挑むのか。 ベスト・レコメンド読書 3/5 週刊朝日
水野美紀 水野美紀 リアルな臨場感でお届けする「時間に追われる日常」と「現実逃避」 水野美紀さん イラスト:唐橋充 42歳での電撃結婚。そして伝説の高齢出産から3年。母として、女優として、ますますパワーアップした水野美紀さんの連載「子育て女優の繁忙記『続・余力ゼロで生きてます』」。今回は雑務に追われる日々をリアルな臨場感でお届けします。 出産と子育て子育て女優の繁忙記「続・余力ゼロで生きてます」水野美紀読書 3/4
コロナ禍で話題のビジネス書にあった「当たり前すぎる」共通点とは? リモートワークに時差通勤。新型コロナウイルスの感染拡大により、生活や働き方は大きく変化した。自宅で過ごす時間が増えたことで、自分と向き合う機会も増加。スキルアップや仕事観を見つめなおすために、ビジネス書を手に取る人が増えている。ビジネス書の要約サービスを提供する「フライヤー」とグロービス経営大学院が主催する「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」から、コロナ禍の1年で話題になったビジネス書を紹介。flier編集部がその理由を解説する。 AERAオンライン限定読書 3/4
山田清機 自分を「愚か者」だと話す39歳男性タクシードライバーの“宝物” ノンフィクションライター・山田清機氏による『東京タクシードライバー』(朝日文庫・第13回新潮ドキュメント賞候補作)。山田氏がタクシードライバーに惹かれ、彼らを取材し描き出した人生模様は、決してハッピーエンドとは限らない。にもかかわらず、読むと少し勇気をもらえる、そんな作品となった。今回は、自分を「愚か者」だと話す39歳の男性ドライバーの話をお届けする。 朝日新聞出版の本読書 3/3
「一億総生活保護」化!?ベーシックインカム導入で危惧される未来とは いま、貧困や経済格差の問題を解決する方法として、国が全国民に一律で必要最低限の生活費を給付する「ベーシックインカム」が注目されています。その実現可能性は、どのくらいあるのでしょうか? 『いまこそ「社会主義」』(朝日新聞出版)の共著者である的場昭弘さんと、『武器としての「資本論」』(東洋経済新報社)の著者である白井聡さんに聞きました。(※本記事は、朝日カルチャーセンター主催で2020年11月に行われた対談講座「マルクスとプルードンから考える未来」の内容の一部を加筆・編集したものです) 朝日新聞出版の本読書 2/28
訪れた温泉は全国約500箇所! 温泉オタクOLによる、永久保存版偏愛ガイドブック刊行 AERAで連載中の「この人この本」では、いま読んでおくべき一冊を取り上げ、そこに込めた思いや舞台裏を著者にインタビュー。「書店員さんオススメの一冊」では、売り場を預かる各書店の担当者がイチオシの作品を挙げています。 読書 2/26
言葉が思いつかない人のための「語彙トレ55」 新聞のコラムニストで川柳の選者もしている毎日新聞客員編集委員が、文章や会話の中でいい言葉が思いつかない人のために、語彙力を鍛える方法を伝授する。55の質問に答える形式で、語彙や表現を増やすヒントを説く。 話題の新刊読書 2/26 週刊朝日
サラリーマン生態100年史 ニッポンの社長、社員、職場 イタリア生まれを自称する謎の庶民文化史研究家が、日本にサラリーマンが登場してからの100年を概観。明治から平成にかけての新聞・雑誌記事などを丹念に読み込んだ上で、庶民生活の真相を徹底的に検証している。 話題の新刊読書 2/26 週刊朝日
オードリー・タン 自由への手紙 初めてオードリー・タンを知ったのは昨春、コロナ禍が本格化する日本で、多くの国民がマスク不足に苦労している頃。台湾では、誰でも国民健康保険証を使って週に1度、1人2枚のマスクを購入できるとのテレビ報道にふれたときだ。この対策の導入者として紹介されたのが、台湾のデジタル担当大臣を務める彼女だった。 ベスト・レコメンド読書 2/26 週刊朝日
小豆島に八十八カ所あり! 読者が遍路を追体験できる内澤旬子の新刊 小豆島はフェリーの着く港が六つもあり、人口2万数千人という大きな島だ。7年前に東京から移住した内澤旬子さんは、島内八十八カ所の霊場を歩いて巡る遍路をした。その体験をもとに『内澤旬子の島へんろの記』(光文社/1600円・税抜き)を書き上げた。 読書 2/22 週刊朝日
国際社会から黙認されたクルド人虐殺 ジャーナリストが伝える絶望の叫び ノンフィクション作家の後藤正治さんが選んだ「今週の一冊」。今回は『その虐殺は皆で見なかったことにしたトルコ南東部ジズレ地下、黙認された惨劇』(舟越美夏著、河出書房新社/2400円・税抜き)。 読書 2/22 週刊朝日