工業化された農業、人工肉の安全性…“食のこれから”を考える新書 ライター・永江朗さんの「ベスト・レコメンド」。今回は、『ルポ食が壊れる』(堤未果、文春新書990円・税込み)を取り上げる。 ベスト・レコメンド 読書 週刊朝日 2/20
亡くなった名コラムニストがルールを破って書いた“体当たり取材”レポ 作家・長薗安浩さんの「ベスト・レコメンド」。今回は、『諦念後(ていねんご)男の老後の大問題』(小田嶋隆、亜紀書房1760円・税込み)を取り上げる。 ベスト・レコメンド読書 週刊朝日 1/26
官僚は怠惰だった? 『古代日本の官僚』に見る国家の“したたかさ” 作家・長薗安浩氏の「ベスト・レコメンド」。今回は、虎尾達哉著『古代日本の官僚』(中公新書、840円・税抜き)を取り上げる。 ベスト・レコメンド 週刊朝日 4/26
ジャックポット 昨年の2月、画家の筒井伸輔が亡くなった。享年51。食道癌だった。父は作家の筒井康隆。朝日新聞の連載小説『聖痕』の、伸輔による挿絵を覚えている人は多いだろう。 ベスト・レコメンド読書 週刊朝日 3/19
身分帳 『蛇イチゴ』でデビュー以来、自身の原案とオリジナル脚本にこだわって長編映画を撮ってきた西川美和監督。寡作ながら、どの作品も国内外で高い評価を受けている。しかし、彼女の新作『すばらしき世界』には原案となる小説があった。 ベスト・レコメンド 週刊朝日 3/12
恋するアダム ロボットと人間の共存を描いたフィクションはたくさんある。P・K・ディックの『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』しかり、マンガ『ドラえもん』しかり。つまり、テーマとしてはいささか古い。この古いテーマに現代イギリスを代表する作家はどう挑むのか。 ベスト・レコメンド読書 週刊朝日 3/5
オードリー・タン 自由への手紙 初めてオードリー・タンを知ったのは昨春、コロナ禍が本格化する日本で、多くの国民がマスク不足に苦労している頃。台湾では、誰でも国民健康保険証を使って週に1度、1人2枚のマスクを購入できるとのテレビ報道にふれたときだ。この対策の導入者として紹介されたのが、台湾のデジタル担当大臣を務める彼女だった。 ベスト・レコメンド読書 週刊朝日 2/26
使う、遣う、仕う…「つかう」を考える 人間と道具の関係に迫る一冊 ライター・永江朗氏の「ベスト・レコメンド」。今回は、鷲田清一著『つかふ使用論ノート』(小学館/2000円・税抜き)を取り上げる。 ベスト・レコメンド 週刊朝日 2/23
影に対して 母をめぐる物語 昨年、遠藤周作の未発表作品が長崎市の文学館で発見された。1963年3月以降に書かれたようだが、『影に対して』と題されたその中篇小説は、この本にも収められた6篇の短篇作品と同じく、実母への思慕に満ちた物語となっていた。 ベスト・レコメンド読書 週刊朝日 2/12
「サブスク」「エモい」「リスケ」など約3500語追加 『明鏡国語辞典』を楽しむ ライター・永江朗氏による「ベスト・レコメンド」。今回は北原保雄編の『明鏡国語辞典』(大修館書店/3000円・税抜き)について。 ベスト・レコメンド読書 週刊朝日 1/24
フィルムカメラ放蕩記 今年もいろんな雑誌が休刊したけど、ぼくにとって一番ショックだったのは「アサヒカメラ」だった。オリンパスOM−1を買った高校1年生のときから毎号、購入or立ち読みしてきた写真雑誌だった。 ベスト・レコメンド 週刊朝日 12/17
ニッポンの未来 弁当の無料配布に行列ができる一方で、1部屋25億円というタワマンが人気を博する―――。 バブル崩壊から30年。国民の貧富の格差は広がり、国際競争力は過去最低となった。 この30年で私たちが失ったものは何か、脱出するには何が必要なのか。 日本の未来
AERA創刊2000号 時代を歩く AERAは今年創刊35周年、11月20日号で通巻2000号を迎えました。 さまざまなニュースから社会を読み解き、AERAは時代と共に歩んできました。 2023年のいま、私たちは未来をどう歩くのか。一緒に考えてみませんか?
東京が進化する <再開発ルポ> 虎ノ門・麻布台・渋谷・日本橋、下北沢――。 いま、東京は「100年に一度」と言われる再開発ラッシュだ。 成熟期にある国際都市として、首都・東京はどう変貌を遂げるのか。 模索されているのは、”個性”を生かした街づくりだ。 東京再開発
昭和レトロが心地よい クリームソーダにナポリタン、ファミコンにダイヤル式の電話、アナログレコード…。 昭和のカルチャーが、いま、若い世代に人気です。なぜ人は昭和レトロに惹かれるのか。 懐かしくて新しい世界を、もう一度覗いてみませんか? レトロ
民主主義とは何か 日本学術会議の任命問題がマスコミで注目されていた10月下旬、渦中の人である宇野重規(東京大学社会科学研究所教授)が新しい本を出した。『民主主義とは何か』と題されたその本は、偶然とはいえ、騒動の背後にも見え隠れする民主主義の危機と向きあうために書かれていた。 ベスト・レコメンド 週刊朝日 12/11
かか 昨年の文藝賞を受賞した宇佐見りんの『かか』が、今年の三島由紀夫賞に選ばれたと知り、私はほぼ1年ぶりに同作を読み直した。テーマは、タイトルが暗示するように母娘の愛憎と知っている。登場人物の特徴も、ストーリーも、よく覚えている。それでも、私は冒頭からすぐに引きこまれた。 ベスト・レコメンド 週刊朝日 11/26
「グレート・ギャツビー」を追え 村上春樹による翻訳書がまた出た。カーソン・マッカラーズの名作『心は孤独な狩人』(新潮社)の新訳を8月に出したばかりだというのに。今度はベストセラー作家、ジョン・グリシャムのミステリー、『「グレート・ギャツビー」を追え』である。 ベスト・レコメンド 週刊朝日 11/19
手の倫理 触覚に関する日本語には、「さわる」と「ふれる」という2種類の動詞がある。触覚の可能性について考察した伊藤亜紗の『手の倫理』は、まず、私たちがこれらの語句をどう使い分けしているか例示した上で、このように説いていた。 ベスト・レコメンド 週刊朝日 11/5