
週刊朝日
特集special feature


保育士の“倍返し”始まる コロナで給料マイナスのブラック保育園も
東京都内の保育園で働く川上恵子さん(仮名・50代)は突然、園長解任を言い渡された。本社勤務ではひたすら作文を書かされる“飼い殺し”の日々。きっかけは新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言だ。内閣府は人件費を含む運営費を通常どおり給付する特例措置をとっていたにもかかわらず、保育園運営会社Xは「シフト外し」を指示。それに逆らった恵子さんが目を付けられ、パワハラ左遷につながった。恵子さんはその後、労働組合「介護・保育ユニオン」に加入し、全パート社員の休業補償の満額支給を勝ち取ったが、そうした“保育士たちの逆襲”が相次いでいる。ジャーナリストの小林美希氏がその実態を明らかにする。



