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「宴会禁止」「ひも付き手袋はダメ」……日本は理由なき禁止だらけ アメリカでは最終判断は個人
東京に行ったとき、代官山の住宅街を歩いていたら、目の前に長い階段が現れました。のぼってみると、頂上に広がっていたのは都心とは思えないほどの深い緑。見晴らしのいい高台からは富士山の姿を望むこともできました。こんなことは、普段わたしが住んでいるアメリカではめったに起こりません。アメリカは住居・店・公園のエリアがくっきり分かれており、住宅街はどこまで歩いても住宅街。街中に歩道が張り巡らされているわけではないので、そもそも徒歩で移動することがあまりありません。入り組んだ路地をさまよい、思いがけない場所にたどり着くのは、日本の街を歩く醍醐味のひとつです。



特集special feature



<現代の肖像>中島美嘉 自分が信じた道しか歩いてこなかった
歌手で俳優の中島美嘉さんは、デビューから18年、「自信がない」と断り続けてきた舞台に、初めて挑んだ。「イノサン musicale」。中島さんは主人公の女性死刑執行人マリー‐ジョセフ・サンソンに共鳴し、挑戦を決めた。中島さんのデビューは鮮烈だった。2001年、ドラマ「傷だらけのラブソング」で主役に抜擢。その後も、「雪の華」が世界で歌い継がれるなど順調な芸能活動に見えた。しかしその陰で、耳の違和感に長く苦しんでいた。音程が取れず、うまく歌えない。引退も考え、悩み抜き、再び歩き出した中島さんは、さらなる強さを手にいれた。AERA 2019年12月16日号に掲載された「現代の肖像」から一部紹介する。


