写真はイメージ(GettyImages)
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 家族の集まりや、新年会……。お正月はおいしい料理を囲んで楽しい時間を過ごす機会が増えます。「ダイエット中だけど、今日だけは……」と心の中で手を合わせ、自分を説得しようと試みた経験が誰にもあるのではないでしょうか。そこで今回は「やせたいけれど、好きなものだって我慢したくない」という葛藤を解消するダイエット情報の紹介。早稲田大学大学院で運動生理学を学び、ダイエットコーチとしてYouTubeでも活躍するパーソナルトレーナー・計太さんが、好きなものを食べながらやせる方法を伝授します。

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 ダイエット経験者なら一度は真剣に考えたことがある「好きなものを食べてやせる方法」。そんな“おいしい”話はないと思うかもしれせんが、体重が減る仕組みを理解して、ルールや注意点を守った上で実践すれば、決して不可能なことではありません。ダイエット生活が思い通りに進まず悩んでいる人にとっても、気づきやきっかけになる情報なので、ぜひ参考にしてください。

■カロリー収支のポイントは“消費量”の見直し

 好きなものを食べてやせるためのルールはとてもシンプル。ダイエットの基礎・基本とも重なりますが、消費カロリーが摂取カロリーを上回っている状態をつくることです。アンダーカロリーの状態になると、体の中では脂肪細胞や筋肉、肝臓に蓄えられているエネルギーなどの分解が進みます。つまり分解が起きやすい環境を整えることで、自然に体重が減っていくわけです。

 ただ、アンダーカロリーという言葉を聞くと、多くの人は「摂取カロリーを抑えなければ」と考えがちです。もちろん、体重が落ちない原因が食べ過ぎにあるのなら、そのアプローチは“正解”です。しかし、摂取カロリーを必要以上に制限することが、かえってダイエットを停滞させる原因になってしまう可能性もあります。

 アンダーカロリーな状態をつくる上で目を向けるべきは消費カロリーのほうで、「摂取の制限」から「消費の増加」へ発想を転換しましょう。ジムでのトレーニングやランニングなどで「消費の増加」を狙うことも勿論重要ですが、日常生活でも達成可能です。掃除をすること、買い物に出かけること、子供と一緒に遊ぶことも全て「消費の増加」に繋がります。特に、運動が苦手な人や運動のやり方がわからないという方は、日常生活でテキパキと動き、じっとしている時間を減らすことを考えてみて下さい。

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計太

計太

計太(けいた)/1989年、奈良県生まれ。大阪教育大学スポーツ科卒、早稲田大学大学院スポーツ科学研究科修了。専門は運動生理学。東京を中心にパーソナルトレーニングジム「ボクノジム」(https://bokuno-corporation.com/)を経営。論文の科学的データに自身の経験を組み合わせ、インスタグラムやツイッターなどで理論的かつ実践的なダイエットやトレーニングに関する情報を発信中。“2か月後の減量よりも1年後の健康”をテーマにしたYouTubeチャンネルは登録者11万人(2022年1月現在)と人気を集める。また、公式LINE(https://lin.ee/VJIfdbB)ではダイエットに役立つ情報や動画を無料配信中。

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