【タイプ3】のどの腫れ・痰が気になる痰湿(たんしつ)タイプ

 飲み過ぎ食べ過ぎなどで「脾胃(胃腸)」がダメージを受けると、水分代謝が落ちて体内に「痰湿(余分な水分や汚れ)」が溜まるように。これがのどの状態にも影響し、腫れを感じる、痰が絡むといった不調が起こりやすくなります。

 このタイプの養生は、まず溜まった痰湿を取り除き、身体をスッキリさせることが基本。また、過度な飲酒、辛いものや脂っこいものの過食なども脾胃の負担になるので、食生活を見直し、脾胃を健やかに保つことも大切です。

<気になる症状>
のどの腫れ、痰が絡む、のどの不調を繰り返しやすい、頭重、身体が重い、口内の粘つき、食欲不振、軟便、疲労感、舌苔がベタつく 

<食の養生>
体内の痰湿を取り除き、脾胃を元気に。
しそ、はと麦、カルダモン、小茴香(しょうういきょう。西洋ハーブのフェンネルのこと)、春雨、緑豆もやし、冬瓜、大根、こんにゃく、バナナ、 アロエ、サンザシ、大豆製品、米、かぼちゃ、山芋、キャベツなど

■暮らしの養生

・毎日のうがい習慣を。紅茶や緑茶などでのうがいもおすすめです。
・のどの刺激になるので、喫煙、飲酒、辛いもの、乾燥した菓子類などは控えめに。
・新鮮な野菜を多めに取り、のどの潤いを保ちましょう。
・排尿、排便をスムーズに保ち、体内に老廃物を溜め込まないように。
・空気の乾燥はのどの大敵。暖房(エアコン)の使用時は湿度調節も意識して。
・不調を感じたらなるべくのどを休ませて。おしゃべりや歌は控えめに。

監修:菅沼 栄先生(中医学講師)

本記事は、イスクラ産業株式会社が発行する情報誌『チャイナビュー』より、一部改変して転載しました。同誌は日本中医薬研究会の会員店で配布しています