「担任の先生の言葉を聞くとつらくなる。どうしたらいいですか?」と担任の先生との関係性に悩むのは小学4年生の男の子。数多くの子ども向けライブを開催し、昨年9月に子どものお悩み相談本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)も出版した小島よしおさんが、さまざまな悩みや疑問に答えるAERA with Kids+の本連載。小島さんがハワイで出会った親子に気持ちが伝わらなくて悩んだ経験や、嫌な言葉から身を守る方法を教えてくれました。

MENU 相手に伝わらない思いと言葉 つらい言葉には心でツッコミ 大人はカンペキじゃない

【よしおの答え】
 けいごピーヤ、「担任の先生とうまくいかない」という言葉遣い、小学4年生でこんなふうに考えられるのか……と、びっくりしたよ。お悩みをもらうと、いつも後輩芸人や周りにいるスタッフさんたちと一緒に話し合いながら考えているんだけど、みんなも「小4でこの感覚はなかったなあ……」って感心していた。

 小学4年生くらいだったら、先生に対しては好きか嫌いかの2択だったからね。「うまくいかない」っていうのは、「うまくいくかもしれない」っていう余地を残した言葉だと思う。向き合おうとしているからこそ生まれる言葉だよね。その姿勢がすごく素敵だな、って思ったよ。

相手に伝わらない思いと言葉

 そんな考え方ができるけいごくんだからこそ、できるんじゃないかな、って考えたのが「先生の言葉を分析してみる」こと。「いってらっしゃい」も「君たちに足りないところは空気を読むことだ」も、けいごくんからしたらキツイ言葉だとは思うんだけど、果たして先生は本当に悪意があって言っているのかな、って一回考えてみてほしいんだ。

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小島よしお
小島よしお

小島よしお(こじま・よしお)/1980年、沖縄生まれ千葉育ちのお笑い芸人。早稲田大学教育学部国語国文学科卒業。「そんなの関係ねぇ!」でブレーク。2020年4月からYouTubeチャンネル「小島よしおのおっぱっぴー小学校」で子どもの学習を支援する動画を公開。キッズコーディネーショントレーナーの資格を持ち、子ども向けのイベントを多数開催している。

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